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参考キーワード:下肢装具 保険適応外 自費

出来るだけ早く手に入れたい!自費で脳梗塞後遺症用の下肢装具を製作する方法

装具作製時の医師診察

<キーワード>自費、下肢装具、保険適応外 

※本記事は、全ての方に当てはまる訳ではありませんので、参考程度にご利用ください。

「歩くのに装具が必要だから出来るだけ早く作ってもらいたいんだけど、装具を製作するには身障手帳の申請がいるって言われました… 身障手帳がない場合、自費で作ることは出来ないの?」

この疑問にお答えします。

本記事を読むことで、下肢装具を自費で製作する方法が理解できます。 

本記事の内容

装具を製作するには、3つの方法があります。

①身体障害者手帳を利用する、②医療保険を利用する、③自費で製作する、の3つです。

 

身体障害者手帳をお持ちの場合で、①身体障害者手帳と②医療保険のどちらを利用するかは、症状や状況によって異なります。

 

身体障害者手帳の交付を受けていない場合は、医療保険での製作となります。

①②のいずれも医療機関で医師の診察を受けて、装具の処方を受けて製作されます。 

 

埼玉県内で装具製作に対応している医療機関は、本サイトからご確認頂けます。

 

上記2つは、制度を利用した製作ですので、自己負担は(原則)1〜3割です。

 

一方、保険を使用しない(できない)場合は、全額自己負担(自費)での製作となります。

自費での製作の利点は、保険を利用するよりも早く装具が手元に届きます。

 

理由は、義肢装具製作会社さんと患者さんとのやりとりで完結できるからです。

制度を適応する場合には、「医師」の指示をもらうために診察を受ける必要があるので、どうしても時間がかかります。

 

一方、自費で製作する場合、医師の指示は必ずしも要さないことが患者さん本人の不安につながる場合も考えられます。

ただ、自費と言っても専門の国家資格を有する義肢装具士が製作するので、その点は安心できます。

自費での装具製作

なお、自費での製作にあたり、知っておいて欲しいことがあります。


現在使用中の装具の予備が欲しい方や壊れてしまったから同じ装具を製作したい場合は、自費で製作いただくことにほとんど問題はありません。

 

一方、新しい装具を製作する場合は、お身体の状況や歩き方などを詳しく検討した上で製作することが望ましいので、可能であれば制度を利用した製作を検討してみてください。


その利用が難しい場合に、自費での製作をご利用ください。 

自費で装具を製作する流れ 

では、実際に自費で装具を製作する流れです。 

STEP1
最寄りの義肢装具製作会社を調べます。



STEP2
ホームページ上に記載がない場合は、電話などで自費での製作は可能かを確認します。



STEP3
自費での製作が可能であった場合は、準備するものがあるかを確認します。
※稀に、自費であっても医師の診断書を求められる場合があります。



STEP4
ご予約日時を調整して、当日時間になったら義肢装具製作会社へ行きます。
※訪問リハビリテーションや通所リハ、外来リハビリ、自費リハビリなどで担当の理学療法士がいる場合、事前に相談しておく方が安心です。



STEP5
義肢装具製作会社で相談や採型をします。



STEP6
既製品の場合で在庫があれば、その場で受け取れます。
在庫がない場合は、発注後届き次第の受け取りとなります。



STEP7
採型が必要な場合は、完成次第の受け取りとなります。 

以上が自費で装具を製作する流れです。
各義肢装具製作会社によって若干異なる場合がありますので、STEP3の確認時に流れについて確認しておくと良いです。 

 

自費での装具製作

まとめ

本記事では、自費で下肢装具を製作する流れをご紹介しました。

 

自費で製作するメリットは、受け取りまでの期間が短いことです。


デメリットは全額自己負担で費用がかかること、医師の指示等を受けずに実施することがあります。 

 

ご自身の状況に合わせて検討してみてください。 

 

装具の必要性などは現在担当の理学療法士へご相談することを強くオススメします。 

 文責:埼玉リハビリセンターリハフィット上尾店 理学療法士 實 結樹