装具用の靴選びって、どう考えれば良いの?
キーワード:装具用の靴、靴の種類、靴の選び方
※本記事は専門職向けに記載されていますが、一般の方もご参考にしていただければ幸いです。
装具用の靴選びって、実は考えるポイントが多いですよね。
「オルトα(オルトアルファ)」
よく聞く、昔から馴染みあるパシフィックサプライ株式会社の装具対応靴です。
装具作製後、健側はこみち。装具側はオルトα。
サイズだけ確認して当たり前のように注文していませんか?
10年前に比べると、今では装具用の靴のバリエーションも豊富になっています。
普段、私たちが靴を買うときに見た目や履き心地を気にするように、
装具用の靴選びの際にも、見た目、履き心地を気にすることができているでしょうか?
同じ装具でも、靴が違えば歩き方も変わります。
それだけでなく、
・自分で履くのか、あるいは誰かに履かせてもらうのか?また、どうやって履くのか?
・デイサービスなどの屋内で中心に使用するのか、あるいは屋外で中心に使用するのか?
などなど…
考えるポイントって結構多いです。
靴の種類や特徴を知っていれば知っているほど、
靴選びの際のアドバイスも的確にできますし、楽しくなると思います。
ここまでは専門職の方を対象にお話ししましたが、
「装具用の靴って他にないの?」
と少しでも気になったことがあれば、
専門職でない方にも、ぜひこのコラムを読んで頂きたいです。
本記事の内容
・装具用の靴ってどんなものがある?靴の特長をご紹介します(一例)。
・今回ご紹介した靴を表にして比較しました。
・補助具の使用で靴がずっと履きやすくなります~Velaの紹介~。
・最適な靴選びのために。
こみち/オルトα(布タイプ)(パシフィックサプライ株式会社)(参考:補助器具_靴_Vela_202408.ai)
・お馴染みの装具対応靴です。片足販売です。
・ブラック、ブラウン、ワインの3色展開です(ワインのみ、こみち24.0㎝、オルトα25.0㎝までのサイズ展開となっています)。場を選ばないブラックが一番人気ですが、女性にはワインも人気です。
・構造がシンプルなことと軽量なので、高齢者に好まれます。
・ベルトは2cmまで延長できるような構造になっています。ベルトの長さが足りない場合は、延長ベルト(ベルト長:20.5㎝/22.0㎝)の購入ができ、ベルトが劣化した場合には交換用別売品でベルトのみ購入することもできます。
・難点は、布タイプは汚れや劣化が早く、屋外使用には不向きです。
・別にフォーマル用として黒の合皮素材の物があります。
Vステップ06(株式会社ムーンスター)(参考:Vステップ06-7E【片足販売】 ホワイト【右足】 | 【公式】MOONSTAR ONLINE STORE)
・Vステップは型が03、04、05、06、07と種類が豊富です。
・今回は当院でも老若男女問わず人気高いVステップ06をご紹介したいと思います。
・他の装具用の靴には無い、一番の特長は“ベロが前に出る“機能です。ベルトを引っ張るとベロが前に立ち上がるので、足が入れやすくなります。
・ブラック、ホワイト、ブラウン、グレーの4色展開です。
・厚手の中敷きが入っており、3E・4Eは中敷きを外せば幅が拡大します(例:3E→4Eに、4E→5Eにアップします)。麻痺側には幅広タイプ7Eがあり、こちらは中敷きを外せば2Eアップする構造です。
・合成皮革なので、屋外使用をメインで考えられている方にはおすすめです。
・難点はヒールタブが付いており、履くときに引っ張ることができますが、経験上切れやすいです。また、合皮が柔らかく、型崩れしやすいです。
<H3>Re-Lifeサポート02(徳武産業株式会社)(参考:Re-Life(アールイーライフ)サポート02【7E】左足のみ | あゆみシューズショップ公式通販サイト)
・見た目の割には軽量です。また、耐久性抜群です。
・ネイビーとブラックの2色展開です。
・3Eは中敷き3枚で最大13㎜調整可能。装具対応用は中敷きが完全フラット仕様で2枚入っています。
・装具対応用はつま先側の2本のベルトが着脱しやすいベルト方向になっています(写真:左片麻痺の方です。右手で操作しやすいように、つま先側の2本ベルトは内側で着脱するような構造です)。
・屋内使用でしたら、Re-Lifeメッシュ01(表面がメッシュ+合皮)もあります。
・難点は、ベルトの数が多いので、着脱の手間を感じられる方もいらっしゃいます。
今回ご紹介した靴を表にして比較しました。
以上、参考URLや各社のカタログ冊子を参考に、また、私個人の経験も踏まえて、向き不向きを一覧にしてみました。
補助具の使用で靴がずっと履きやすくなります~Vela (パシフィックサプライ株式会社)の紹介~(参考:Vela ~ベラ~ | 製品詳細 | 製品・サポート | パシフィックサプライ株式会社 )。
・靴の踵に差し込むタイプの、小型の靴べらです。
・靴べら自体が自立するため、靴べらを手で押さえる必要がありません。
・片手でも操作しやすく、小さく軽量なので携帯にも便利です。
最適な靴選びのために。
今回ご紹介した靴は、装具用にご紹介されている靴の一例です。
装具用でなくても、パーツの調整や中敷きなどの工夫により履ける物もあります。
どのような靴を求めているのか?どのようなシーンで履きたいのか?その方の活動量等々。
様々な条件を組み合わせて、最適な靴選びをして頂ければと思います。
また、専門職の方には、このコラムをきっかけに、靴にご興味を持っていただけると幸いです。
(文責:リハビリテーション天草病院 理学療法士 澤入彩佳)



