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参考キーワード:後方介助 歩行練習 長下肢装具

【写真で解説】長下肢装具での後方介助歩行はどうやるの?

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脳卒中片麻痺を呈した方に後方介助での2動作前型歩行が良いとよく耳にしますよね。

ただ、養成校や臨床実習で後方介助を経験した人は少ないのではないでしょうか?

後方介助で練習したいけどどうやったらいいのかわからないという方もいるかと思います。

そこで、今回は後方介助歩行のポイントをご紹介させていただき、対象者とセラピストが楽に歩行ができれば幸いです。

本記事では,以下の内容についてご紹介いたします。

・後方介助歩行の開始姿勢のポイント

・後方介助歩行の歩行時のポイント

※介助方法は対象者やセラピストの体格などによって異なると思いますので、参考程度にご覧ください。

ポイント1:介助者の位置

対象者がまっすぐになるように後方に立ちましょう

ポイント2:対象者の固定

対象者の上半身をセラピストの胸部と上肢で固定しましょう

固定が弱いとセラピストの重心移動が伝わりにくくなってしまいます。

ただ、力が強すぎると対象者が後に引かれてしまうので、注意しましょう。

ポイント3:セラピストの足の位置

セラピストの足は対象者の足の外側にしましょう

このような位置をとることで対象者の重心を自然と誘導できます

ポイント4:セラピストの骨盤の位置

セラピストの骨盤が対象者から離れないようにする

セラピストよりも小柄な方を介助する際に離れやすいです

小柄な人を介助する際は膝を曲げて骨盤を落とすと離れにくいです

 

歩行時

ポイント1:開始姿勢に注意

開始姿勢を崩さないように歩く

特に立脚後期で骨盤が離れ、股関節伸展をサポートできないことが多いかと思います。

その際は、まず開始肢位で骨盤が離れない姿勢をとって、イニシャルコンタクトの際にセラピストの足が対象者の足の後ろになりすぎないようにしましょう。

ポイント2:重心移動のコツ

重心移動は自分の重心を伝えるように行う。

 

まとめ

本記事では以下のことをご紹介しました。

・後方介助歩行の開始姿勢のポイント

・後方介助歩行の歩行時のポイント

 

内容を見ていただくと開始姿勢が重要だということをご理解いただけるかと思います。

開始姿勢をしっかりと取って、開始姿勢を保持したまま歩行するイメージで練習していただけると良いかと思います。

文責:上尾中央総合病院 宮原拓也