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参考キーワード:お風呂用 寄贈 未使用装具

使わなくなった装具はどうすればいいの?未使用装具の使い道について

キーワード:未使用装具、お風呂用、寄贈

「新しく作った装具を使っているけど、昔の装具はどうすればいいの?処分していいの?」

この疑問を解決します。

本記事の内容

・使用していない装具の使い道
・複数余っている場合は施設へ寄贈検討

本記事を読むことで使わなくなった装具をどうすればよいか理解できます。

使わなくなった装具はどうすればいいの?未使用装具の使い道について

新しく装具を作った場合、元々使っていた装具をどのようにすれば良いか教わることは少ないと思います。もちろん不燃ゴミ等として処分することもできますが、よほどボロボロ、もしくは痛みを誘発してしまうような装具でない限り、そのまま保管しておくことをお勧めします。

以下に使い道の例を記しますので、参考になれば幸いです。

代用の装具として使う

昔使用していた装具は急な破損や修理中に代用の装具として活用できます。

装具は簡単な修理であれば当日中に修理が完了しますが、時には1~2週間預かって修理を行う事もあります。壊れてしまった場合は新しく作り替えるまで1ヶ月近くかかる場合もあります。その間、装具無し、もしくは施設備品の装具があれば貸し出して生活することになるかと思いますが、これも自分の足の型で作った装具ではないため、万が一転倒や痛みが発生してしまう恐れがあります。

このような時のためにも予備として1本、昔の装具を保管しておくのが安心です。

お風呂、温泉用として使用する

使わなくなった装具はどうすればいいの?未使用装具の使い道について

新しく装具を作った後、昔の装具をお風呂用として活用する方もいらっしゃいます。

ただし、何度もお風呂で使用すると徐々にベルトの革の部分がヨレヨレになってしまいます。そのため、装具業者さんによっては依頼すればナイロン製のベルトに交換してくれる場合もあります。その他にも排水しやすいようプラスチックに穴をいくつか開けたり、水場でもグリップが効く滑り止めを貼ってくれたりする場合もあります。

温泉は装具を使用したまま入浴して良いか旅館に確認が必要かと思いますが、使用後はシャワーでしっかり洗い流し、ドライヤーで乾かすことで錆びずに使用できている方もいらっしゃいます。

装具はたくさん種類がありますが、中には精密なパーツを使用している可能性もありますので、ご自身の装具がお風呂や温泉で使用できるか、リハビリ担当者や装具を作った業者に一度相談してもらえればと思います。

複数余っていたら施設に寄贈検討

使わなくなった装具はどうすればいいの?未使用装具の使い道について

装具を定期的に新しく作製している方は予備を除いてもいくつか余ってくるかと思います。その際にはぜひ、施設への寄贈を一度検討頂けたらと思います。

寄贈頂いた装具は、これから装具を作る方の試し用や、貸出用装具として様々な用途で再利用することができます。このような装具がありましたらぜひ関わっているリハビリ担当者や装具を作製した施設に申し出て頂けたらと思います。

まとめ

本記事では使用していない装具について解説しました。

ポイントは以下の2つです。

・使っていない装具は予備として保管しておきましょう。
・複数余っているのであれば施設への寄贈を検討してみましょう。

使用していない装具を処分する前にぜひ一度検討して頂けたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

文責:リハビリテーション天草病院 理学療法士 藤田洋介