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装具はこのまま使って良いの?知っておきたい装具の耐用年数

※本記事は、全ての当てはまる訳ではありませんので、参考程度にご利用ください。

「装具ってこのままずっと使っていていいの?装具っていつまでもつの?」

この疑問を解決します。

 

本記事の内容

・装具の耐用年数とは何か

・年数が経過しすぎた装具の危険

・耐用年数前後で行ってほしいこと

本記事を読むことで装具の”耐用年数”について理解できます。

装具の耐用年数とは何か

耐用年数とは、通常の使用状態で使用した場合に、装具が修理不能となるまでの予想年数の目安です。

つまり、耐用年数とは装具の交換時期の目安であり、これ以降であればほとんどの場合で再び保険制度等を利用して作り直すことができます。

以下に主な装具の耐用年数を示します。

・プラスチック型短下肢装具(SHB):1.5年

装具の耐用年数とは何か

・金属支柱付き短下肢装具(SLB):3年

装具の耐用年数とは何か

このように、装具の種類によって耐用年数は異なってきます。どんな装具であれ、長くても3年以内の耐用年数で定められています。

上記以外の装具を使用しており、自分の装具の耐用年数を知りたい場合は作製した義肢装具士に問い合わせるとすぐに教えてくれると思います。

年数が経過しすぎた装具の危険

年数が経過しすぎた装具の危険

耐用年数を過ぎていても、全く問題がなければそのまま使用し続けても大丈夫かと思います。

しかし、ここで恐れるべきことは装具に不具合が生じてきているのに気づかず使用し続けることだと思います。

ある程度の年数が経過すると以下のことが生じてきます

・プラスチックが白色化して割れやすくなっている
・小さなヒビが入っている
・パーツが削れている
・金属疲労により支柱が折れやすくなっている

上記は一部の例ですが、これらによって気付かないうちに破損のリスクが増えてきます。

装具を使用している最中に破損すれば重篤な事故になりかねません。

さらに、装具だけでなく身体状況も変わっていればなおさら危険が伴います。

耐用年数で行ってほしいこと

耐用年数で行ってほしいこと

現状使用感に全く問題がなかったとしても、耐用年数前後で一度装具のことを相談できるリハビリ担当者や作製した施設に相談しましょう。

そこで装具に不具合がないか、現在も自分の身体に適合しているかをみてもらい、必要に応じて調整や修理、新しく作り直した方が良いかのアドバイスをもらえるかと思います。

また、身体状況や使用頻度、環境が個々で異なるため、装具の寿命も使用者によってばらつきがあります。耐用年数が過ぎていなくても不具合を感じたらすぐに相談しましょう。

まとめ

本記事では装具の耐用年数のことを解説しました。

ポイントは以下の2つです。

・装具の種類によって耐用年数は異なる。
・耐用年数前後で一度装具の相談をしてみましょう。

近くに装具のことを相談できる人がいない場合は、埼玉県装具対応施設一覧(リンク)から近くの相談場所を探してみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。